直結式 ミニパドル
3.5φのプラグを直結して、差し込めばすぐに使える形としました。
全体を支える金具として、他のパドルでも使っているミニステーMS33を使うことにします。
3.5φのプラグを取り付けるために、タップを切ります。M8と言う大きさですので、6.8mmの下穴を開けて、ハンドタップでネジを切ります。
ここで、苦労をしました。
M8という大きさのタップはすぐ見つかったのですが、ピッチが1.25だったのです。プラグのピッチは1.0という細目と呼ばれるものですので、なかなかこのビットが手に入りませんでした。

パドルを忘れたときの備えに

移動運用でパドルを持ってくるのを忘れたとき用のエマージェンシーパドルです。
3.5mmのプラグにタクトスイッチを背中合わせに2つ取り付けたものと、接点としてリード線の切れ端を取り付けたものです。
タクトスイッチは幅が開きすぎるのと、固いフィーリングであまり使い心地はよくありません。
リード線を取り付けたものは、使い心地のフィーリングはいいのですが、すぐにリード線が変形してしまうことがあり、耐久性がありません。
それでも、パドルがなくて困った時には十分役に立つと思います。小さなものですので、ストラップとして持ち物に着けておくと安心です。

ミニパドルにクリップを付けたところ、思いのほか操作しやすかったのでバージョン2を作りました。
クリップを一回り大きくし、L金具に変更して、縦のものに付けられるようにしました。

この写真のように左、または右側にステーを張り出し、この金具をリグの本体と固定することにします。
プラグのネジと合わせ向きを調整しながら、L金具と一緒に固定します。
後の製作は、これまでのものと同じです。

プラグだけで取り付けるパドルは簡便なのですが、実用上動作と共に、回転してしまったり、不安定です。
リグにしっかりと固定した方が使いやすくなります。そこで、MS12という金具に、M8のタップを切り、ステーとすることにしました。

もう一つの試作機です。
マイクロスイッチを反対向きに取り付け、ヒンジレバーを内側に入れています。こうすることで全体の長さを短くでき、よりコンパクトになりました。しかし、操作性では外側に向けたものの方がよいように思います。

L金具にマイクロスイッチを取り付けた後、プラグをねじ込み、スイッチの端子とプラグを配線すれば回路的には完成です。

より安定した動作をするためには

スイッチ部分は小型のマイクロスイッチを使います。オムロンのD2F−01L−Dという耐電流0.1Aのヒンジ・レバーの付いたものです。
ヒンジレバーにパドルとして指のあたる部分に細工をします。ホームセンターで見つけたネジの頭などを隠すためのシートを使います。両面テープの付いた樹脂製の15mmφ程のものです。これを2枚使って、ヒンジレバーを挟み込むようにします。

バリエーション その4

ミニプラグ用の延長コードを使えば、直結タイプでと固定タイプが両用できそうです。そこで、L金具を逆さまに使うことで、どちらにも使えるようにしました。
ただし、直結する場合にはジャックが低い位置にあるリグでは、脚が邪魔になってしまいます。
このタイプは、非常用のものと考えた方がよさそうです。

これはステレオミニプラグ直結ではなく、コードでの接続タイプです。リグの筐体などに固定できるようマグネットの台を付けました。機構は他のものと同じです。

小さなQRPのリグで運用するとき、トランシーバーより大きなパドルを使っていると、何か変な感じを受けることがあります。確かに大きなパドルは安定感もあり打ちやすいのですが、ちょっとリグと不釣り合いです。
移動するときなど、大きなパドルは結構かさばります。また、QRPでは長時間の運用をすることも少ないので、多少は使い勝手を犠牲にしても。小型のものが欲しいと思いました。そこで小さくて、そこそこに使える手軽なパドルを作ってみました。

ステー付き直結式ミニパドル

リグのキー入力ジャックにこのミニパドルを差し込んだ状態で、ステーの穴の位置を決め、そこに2.6mmφの下穴を開け、3mmのタップを切りました。そして段付きローレットボルトでステーを固定します。
これで、ミニパドルが安定し、操作性は格段に向上しました。

この形状ですと、左右の振れがクリップでしっかりと抑えられますので、より操作がしやすくなります。クリップの大きさもこの程度なら携帯にも支障はないでしょう。
右の写真は10mmの棒に取り付けたものですが、13mm程度までのものに付けられます。テーブルの脚が細いものなら、そこに固定しての運用ができそうです。

製作は、これまでのものと変わりません。2穴の金具を使用し、めがねクリップに3mmのローレットビスで固定しています。通常のビスでもよいのですが、少しデザインに凝ってみました。ケーブルの固定にはインシュロックを活用し、導線のハンダ付け部分にテンションが掛からないようにしています。

移動運用では、マイクロスイッチを使ったパドルをよく使っています。マグネット基台のものが多いのですが、マグネットを活用する機会はあまり多くありません。左手でパドルをつまみ、右手で操作することがほとんどです。
もっと効率的に使えないかと考えてみました。
そこで出てきたアイディアがクリップです。パドルをクリップと一体化することで左手で保持しなくても操作することができます。ボードに挟むことで安定した動作が可能です。
より大きなクリップを使うほど安定感は増しますが、携帯する時のコンパクト性との兼ね合いで、この大きさにしています。

ステーを取り付けた直結式ミニパドル

磁石を2個にしたことで格段に安定度が増しました。また、肘を平にしても指の操作がしやすくなり、ゆったりとした運用が出来るようになりました。
使い勝手を求める場合には、こちらのタイプがおすすめです。

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バリエーション5はとても小さく、携帯には便利です。しかし、ホームなどでゆったりと使いたいとき、使い勝手はあまり良くありません。
改善点として、@固定が不十分で、パドルが動きやすい。A指が当たる部分が低い位置にあるので肘を少しあげ気味にしなければならない。
ということがあります。そこで、この2点を改善したものを作りました。

マイクロスイッチを固定する金具を3穴のものにしました。また、同じ3穴の金具を磁石の固定にも使い、磁石を2個にしました。スペーサーをこれまでの15mmから10mm長いものにして25mmにしました。

もう一つ、マイクロスイッチに「低荷重動作型」でD2F-01FL-Dという型番のものが手に入りましたので使ってみました。
これまでの D2F-01L-Dというものより多少タッチが軽くなりました。タッチについては好みにもよりますので、マイクロスイッチを換えることで調整できることになります。軽いタッチがお好みの方は「 低荷重動作型」を試してみてください。

 

コードによる接続タイプで、より小型になるものを作りました。 L金具ではなく2穴の金具を使います。
マイクロスイッチを接続するための穴を開け、これまでの機種と同じように接続します。
ネジの切ってあるスペーサーを介してマグネットに乗せています。
金具とスペーサーは普通のビスで止めてもよいのですが、少し格好をつけるために飾りビスを使いました。

マイクロスイッチの端子を活用することで、L金具の穴を使わなくなった。
ここにはストラップを取り付けて紛失防止用にする予定です。
ヒンジに取り付けるパッドにもいろいろな色・柄のものがあることがわかりましたので、おしゃれが楽しめそうです。

JA1UXR池上OMの製作記事を参考にさせていただき、開き止めを改良しました。マイクロスイッチの空いているNC端子を使い、そこにスズメッキ線を取り付けることで、ストッパーの役目をさせることにしました。この方がすっきりするように思います。

パドルとリグとの距離をもう少しとった方が扱いやすい場合がありますので、ミニステー金具のMS34という少し長い金具でも作ってみました。

なお、手前の2本のビスはマイクロスイッチを取り付けるためのものですが、もう1本のプラグに一番近いビスはマイクロスイッチのヒンジレバーが開きすぎるのを押さえるためにスズメッキ線を固定しています。、

L金具への取り付けは、L金具にマイクロスイッチの取り付け穴と合わせてもう一つ穴を開けます。そして2mmφ15mmのビスで座金を通して取り付けます。
私は右手で操作しますのでDitを打つ親指側が上になるようにマイクロスイッチを配置しました。

近所のホームセンターを何軒も探しても見つからず、結局ネットで検索し、取り寄せることになりました。
タップを切るときには写真のように万力でしっかり固定すると曲がらずに作業をすることが出来ました。

バリエーション その2
バリエーション その1

パドルの開き止めの工夫

製作マニュアルダウンロード

バリエーション その3

部品表

L金具 MS-33 1個
マイクロスイッチ D2F-01L-D OMRON 2個
3.5φステレオプラグ 1個
2mmφ 15mmのビス 2本
2mmφ用 座金 4個
2mmφ用 ナット 2個
ネジ頭隠し用シート 4枚
3mmφ 5mm ビス ・ ナット 1セット
スズメッキ線  5cm位
配線材 若干

製作マニュアル pdf

Clip Paddle
バリエーション5
バリエーション6